お菓子の種類
『嬉遊笑覧』には、
古へ菓子は木の実の外には「からくだもの」とて漢土の寒具の類を学びて造れるもの種々あり寒食は冬至より百五日を三月の節とす即晴明なり、
漢土は旧例にて、此日火を焚ざれば、前日より種々の菓子を調べ置て食ふなり、あた玉かなゐ食物なければこれを寒食と云ふ、寒具は、その備への食物なり。
・・・と書かれています。
寒具は必ずしも菓子類のみで無く、他の食料品にまで広く渉っていますが、漢名の菓子のように扱わ
れています。
『和名抄』や『江家次第』の古い文献に見えるものをあげると、
八種の唐菓子は梅枝・桃枝・錫醐・桂心・鈷膀・餌鰹・髄子・団喜これなり、みなうるの粉に甘きものを加へてつくねさまくの形に造り多くは油あげにしたるものなり、此他に錯鮭・糧餅・結果・捻頭・粉熟・餌鈍など諸書に出たり名と形はかわられどもいつれも八種類なり、また索餅・餅肢といふものあり索餅に一種手束といふあり。
・・・上の他に鱒鈍・魚形・椿餅・餅餉・粗粒・煎餅の十四種があります。
まだティーバッグのお茶などはなかった時代なのに、お茶菓子はこのように多くの種類のものがあったのですね。